ハウルの動くなんたら

昨日レイトでハウルを見てきました。
今サラかよとか言われそうですが、まぁなんだいろいろ忙しかったんだよ。
評価を聞くとなんだか結構微妙だということだったので、実際どんなもんなのだろうとじっくり見るつもりで行きました。
さて、いまさらネタばれもないだろうからつらつら書いていきます。
見てない人は注意。


えーまず、声優の評価。
ハウル
 キムタクらしいが、ぜんぜんそんな気がしなかったのでまずまずよかったのではないかと。誰かが「棒読みだけど、そこがハウルに合っている」といっていたが同意。
・ソフィー。
 まず、髪の毛切った後のソフィータンハァハァ('Д` ) 声はみな微妙という評価をする人が多いけど(特に若いとき)、最初のときのちょっと諦め入ってる感じの時の声は結構合っていたとか思ったり。年寄りになってからはグッドチョイスだったと思う。
荒地の魔女
 GJ!!これ以外にいうことはない。
・サルマン先生
 GJ!!これいg(略
・他
 基本的に脇役はみなよかった。


さて、次にストーリーなわけだがみんなが困惑する理由を理解。
まず主人公の目的が一貫していない。
・ソフィー:呪いを解くための方法を探している
ハウル:自由に生きたい
荒地の魔女ハウルの心臓が欲しい
・サルマン先生:ハウルを国家の犬にしたい
メインのメンバーの目的はこんなところだと思うのだが、一番の肝、主人公のソフィーが目的を完遂するために動いているように見えないのが全ての煮え切らなさの原因か。
喋れないからしょうがないという見方もあるけれども、それなら他の方法で伝えようとするなりなんなりすればいいのに、そうもしないし。
それどころかソフィーの行動はおかしい。
自分の呪いを解くことを望んでいるようには見えない。
最初の動機付けが解呪にあるなら、それを基本原理として動くべきなのにハウルとの生活をエンジョイしてるし。
いや、エンジョイする分には構わないのだが、それならそれで納得する描写が欲しかった。呪いを解くという目的を思い出すが、この生活が気に入ってしまい行動に移せなくてどうしようとか、そういう葛藤のシーンが。
物語のパターンにはいくつかあるかもしれないけれど、基本は最初の目的があってそれをクリアしていくことにあると思うわけですよ。
今回は呪いをかけられそれを解く方法を探してソフィーが旅立つわけだから、それを最初から最後まで主軸にしていかないといけなかったんじゃないかと。
なのに今回の物語ではハウル荒地の魔女との魔法合戦の末に呪いを解いたり、荒地の魔女が改心したりするわけじゃない。最後のボスだと思っていた荒地の魔女が途中でサルマン先生によって無力化されてしまう。
そこで呪いが無力化されたなら、たぶんみなすっきりしたんじゃなかろーか。面白いかどうかは別として。たぶん、それはそれでなんだかなぁという気にはなったと思うけれど。ハウルとかソフィーが手を下したわけではないから、盛り上がらないし。
とにかく、荒地の魔女は無力化されたが呪いは最後まで解かれたのかわからないままであった。しかも呪いのメカニズムもはっきりしないし。


あとはハウルが悪魔と契約した目的とかも何気に気になる。
サルマン先生の話を聞く限りではハウルは元々天才的な魔法使いだったようだ。悪魔と契約するからにはそれ相応のメリットが存在する筈なのだが、元々十分な才能のあるハウルが悪魔に頼る必要があったのか。その理由を考えるとちょっと思い当たる節があった。
ここからは完璧な推測だが、ハウルは魔法学校に入るときに誓約をさせられたようだが、これに魔法による強制力が働いていたのではないか。しかし、ハウルは自由に生きたかった。特に国家間の戦争に駆り出されるのは嫌だったの違いない。そこでその誓約に対抗するために心臓を差し出して、サルマン先生の力の及ばない結界となる城を悪魔に作らせたのかもしれない。しかし、その反作用としてハウルは力の行使によって体が魔物になりそうになったわけだ。ただ、仮にこそうだとすると悪魔との契約の割には少し反作用がしょぼい気がする。悪魔の契約といったら常に最後は落とし穴に落ちるように設定されてるべきだと思うのは、俺の偏見だろうか。と、あんまり語ってもしょうがないので妄想混じりの推測はここらへんで一端切り。


とりとめがないからそろそろまとめると、ハウルは盛り上がりに欠けたところが問題だったかなーと。
他にもいろいろあるけど終わる。あとで付け足すかも。